新NISAが始まりましたね。
今、課税口座に持っている資産を非課税で運用したいと思って、動かすことを考えている人も多いはず。
今回、少し気を付けないといけないと思ったポイントがあったので紹介しておきます。
この記事は、こんな方のお役に立てると思います。
- 課税(一般or特定)口座に株式を保有している方
- 長期保有優遇の株主優待を受けている方
この記事の内容はざっくりこんな感じです。
- 利益が出ていない株式の移動は後回し
- とはいえ早ければ早い方がベターかな
- 長期保有の株主優待がある株式は注意が必要
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NISA口座へ資産を移すときに気を付けたいこと
特に3つ目のことをお伝えしたいと思っています(後で詳しく解説します)。
上二つはどこのサイトでも紹介のある一般的な話です。
利益が出ていない株式は後回し
特定口座(一般口座)では、利益に対しておよそ20%の課税がされます。
ただ、当たり前ですが、利益が出ていなければ課税されることはありません。
成長投資枠は、年間投資枠は240万円なわけですから、利益が出ていない株式は後回しにすることもあるでしょう。
240万円以上の資産を課税口座で運用されている方は、評価損の割合が大きいものを後回しにしておけばいいかなと思います。
とはいえ移動時期は、あなた次第(答えなんてない)
ただし、将来の株価の動きなんて誰にも分りません。
それが分かれば、みんなウォーレン・バフェット氏のように大金持ちになっていますよね。
評価損が大きな株式であっても、明日には株価が急騰して評価益が大きくなってそのまま上がり続ける。なんて可能性も0ではありません。
そうなると、結果的に、売却するときに税金を支払うことにはなるわけです。
個人的には、成長投資枠が余っているなら(240万円に満たない)、早めに動かしておきたいと思っています。
長期保有の株主優待は注意が必要
さて、本題です。
株主優待の内容に、保有期間によって優遇があるケースがあります。
例えば、「タカラトミー」さんの場合は、以下のような特徴があります。
タカラトミー公式通販サイト「タカラトミーモール」にて、株式保有期間(注)に応じて当社商品等を最大40%割引でご購入いただけることといたしました。
1年未満 10%割引
タカラトミーHPより引用 (ホーム> 投資家情報> 株式情報・株主優待> 株主優待)
1年以上3年未満 30%割引
3年以上 40%割引
例えば、2020年から、3年間株式を保有していて、40%割引の優遇を受けている場合に、下手を打つと、10%割引に戻ってしまうようなケースがあるということです。
次項で詳しく説明していきます。
長期保有の株主優待がある株式の移動の仕方
まず、前提として、今保有している株式を、新しいNISA口座にポンと移すことはできません。
ちょっとめんどくさいですけれど、上の図のように、いったん売却して、改めて新規に買付する必要があります。
損をしてしまうケースも
ですが、この売却と新規買付のタイミングによっては、以下のように保有期間がリセットされてしまう場合があります。
せっかく、長期保有の優遇を受けていたのに、もったいないですよね。
保有期間を意識した取引の方法
これを防ぐ方法は単純で、以下のような取引をすればOKです。
まず、NISA(成長枠)で、新しく株式を買い付けます。
その後、権利が確定した段階で、課税口座にあったものを売却すればOKです。
タイミングだけ気を付けておけばよい。ということになります。
【ご参考】取引の例(取引のやり方・楽天証券での例)
今回は、楽天証券の取引アプリを例にとって紹介しますね。
最初に買付ます(NISA口座)
保有銘柄から、移動したい銘柄を選びましょう。
買い注文を選択します。
口座区分は「NISA」を選択しましょうね(あたり前)。
再度、口座区分が「NISA」になっているか確認しておきます。
約定した後に、課税口座の株式を、売りましょう。
当たり前ですが、売却の時は、特定(一般)の方を選択するようにしてくださいね。
NISA口座の買い付けが約定したら次に売却です
同じ銘柄でも二行に分かれて表示されています。
赤枠から、表示を切り替えます。
NISA口座でない方を選択しましょう。
売り注文です
特定(一般)口座のモノを売却しているか、再度確認しておきましょう。
売却が完了したら、作業終了です。
まとめ
記事の内容をまとめておきましょう。
課税口座にある株式をNISAに移す際の注意点は以下です。
- 後回しにするのは、評価損の割合が大きな株式
- とはいえ、枠が余っているなら早めに移動させましょう
- 長期保有優待のある株式は、①新規買付(NISA)⇒②売却(既存)の順番で
皆さんが損をしない取引ができますように!
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