ストレングスファインダーが気になって、検索したら、なぜか、リクルートさんのグッドポイント診断をすすめられた経験ありませんか。
でも、両方ともちゃんと受けた人は少ないような気がします。
この記事では、両方やってみた結果、この二つの違いと使い分けを紹介していきます。
この記事は、こんな方のお役に立てると思います。
- ストレングスファインダーとグッドポイント診断の違いを知りたい人
- ストレングスファインダーとグッドポイント診断の使い分けをどうしたらいいかわからない人
この記事の内容はざっくりこんな感じです。
- ストレングスファインダーとグッドポイント診断の使い分け
- ストレングスファインダーとグッドポイント診断の結果がどのくらい一致したか
【愚問】どっちが優れている??
使い分けが重要であって、どちらがいいというものではないと思っています。
なんとなく、無料だし、グッドポイント診断の方が質問が300問もあって、しっかり見てくれる感があります。
とはいえ、両者は使う目的が違うので、どっちが優れているかという議論は無意味です。
以下で、詳しく説明していくので、皆さんは、何に使いたいのかということを明確してにしてから、使うようにしてください。
【結論】グッドポイント診断は自己分析に特化して使え
グッドポイント診断は、自己分析のきっかけづくりに使うのがよいと思います。
あ、書いててとても当たり前のこと。ですね…。
ストレングスファインダーでも自己分析はできますが、あちらは8,000円くらいかかります。
グッドポイント診断は無料できるので、自己分析したいだけなら、こちらでOKです。
グッドポイント診断だと何がわかるのか
グッドポイント診断は18種類の強みのうち、あなたが備えている5つの強みを明らかにしてくれます。
5つの強みがそれぞれ、どんな特徴があるのかというのを、比較的短い文章で教えてくれます。
文章を読めば、こんなことが得意で、こんなところで人に頼られるでしょう。
といった内容が書かれています。
何が得意なのかということが書いてあるので、これを連想ゲームの出発点にして、エピソードを肉付けしていけば自己分析が進むことでしょう。
グッドポイント診断での自己分析例
例えば、夫の場合は、
「慎重性」という強みがあることがわかりました。
グッドポイント診断では、ざっくり以下のようなことが特徴としてあげられています。
- 見通しを立てながら、注意深く課題を進めることができる
- リスクを洗い出し、すべてについて安心できる状態を目指していく
- 安易にとらえて軽率な判断を下すことはない
- 周囲に信頼され、重要な物事を任せられるようになる
といったことが書かれています。
これをもとに、夫にちょっと学生時代のアルバイトや仕事のことを振り返ってもらいました。
例えば、以下のようなエピソードが出てきました。
マニュアルのない組織で仕事をしていることがあった。
アクセスデータベースやエクセルシートを多用するような職場であったが、仕事の継承は口頭伝承。
「そんなもんか。」とみんなは特に疑問を持つことなく仕事をしていたのだが、夫は違っていた。
「リスクが危ない?」と思ったんだそう。
- うっかり、手順がわからなくなったら
- ベテランさんが出払っている間に処理の必要が生じたら
- 新人さんへの情報伝達がうまくいっていなかったら
お客さまへ、大きな損害を与えかねない事態を想定される。
そこでマニュアルを作成することにしたが、以下に留意することにした。
- 新人さんにもわかるよう、必要な専門用語リストを50音順で作成した
- 手順がよくわかるよう、図を盛り込んだ
- 将来の制度改正に備えて、アクセスやエクセル関数の仕組みの解説を添付した
これを用いることで、リスクを抑え、安心して業務が継続できる環境を構築したんだそう。
マニュアルを作りながら、将来の制度改正や状況の変化に対応できるよう、関数を書き換えたりしていたので、周囲からも、仕事の仕組み化をお願いされていた。
10分くらいで考えてもらったので、少々粗削りですが、こんな感じに、自己分析のきっかけにはぴったりです。
【結論】ストレングスファインダーはチームビルディングに使え
ストレングスファインダーは、端的にはチーム作りに使うのがよいと思っています。
ここでいうチーム作りとは、今の組織メンバーの能力をどう生かしていくのかということも含みますし、フリーランスや経営者の人が、どういった仕事をどういった人に外注すべきかということも含めたいと思います。
端的には、どんな誰かとどんな役割分担をしていくのかを考えるためのツール。
という理解でいいのかなと、思っています。
ストレングスファインダーだと何がわかるのか
ストレングスファインダーをすると、34種類の資質が、あなたにどのような順序で備わっているのかということを明らかにしてくれます。
今回も夫を例に出しますが、夫の場合ですと、
- 分析思考
- 内省
- 慎重さ
といった資質(強み)が備わっているということになります。
そのうえで、各資質に細かな説明がついていて
- その資質を持った人の特長
- 得意なこと、成功に向けたオススメの行動
- 苦手なこと、出やすい欠点、避けるべき行動や環境
- (書籍には)その資質を持った人との付き合い方(能力面も含め)
が書かれています。
人材が多様化して、夫婦も多様化する中で、チーム作りには、個々人の資質(個性)を把握する必要があります。
資質(個性)を把握したうえで、彼/彼女が得意としていることを任せ、いい結果が出そうにないことからは遠ざける。
これが、短期間で生産性を上げ、かつ、個々人の成長を爆発的に加速させるコツになります(得意なことは覚えも早く、進化スピードがヤバいですよ)。
ストレングスファインダーは「チームビルディング」に関する最強のツールです。
ストレングスファインダーでのチームビルディング例
私たち夫婦は、互いにストレングスファインダーの結果を共有しています。
これは、夫婦で家庭を運営することは、チームを作ってやることだと考えているからです。
(詳しくは↓の記事をご覧ください(ちょっと長いです))
例えば、夫は戦略的思考力が高い一方で、人間関係の構築の資質はあまり備わっていない感じです。
他方で私は、人間関係構築は得意ですが、戦略的思考は備わっていないという結果になりました。
夫は、未来を見据えながら、熟考を重ね、リスクなく、多くの成果をとれる方法を検討することが得意です。
一方で、すべての可能性をシミュレーションした上で、行動を決定するので、意思決定に時間がかかるし、会話をしていても返事が遅かったり、返事しなかったりします。
私は、流れに身を任せながら、その場その場の判断で物事を決めていきます。想定外の事態を、皆が納得する形で納めていくことが得意です。
一方で、皆が納得しやすい無難な選択をしやすいことと、頻繁に計画を変更するので、長い目線で計画的に物事を進めるのは苦手です。
簡単にまとめると下のような感じになります。
特徴 | 役割分担 | |
夫 | ・長期的な戦略を立てるのが得意 ・反応に時間がかかる | ・失敗すると損害が大きなことへの企画 (長期に実行していく資産運用) |
私 | ・柔軟に対応するのが得意 ・計画を立てるのが苦手 | ・迅速に、みんなが納得することを考える (家族で、今日は何をしようかなと考える) |
このように、チームビルディングに活用するには最強のツールだと思います。
ストレングスファインダーで自己分析を行うことは不可能か
結論として、自己分析は可能です。
グッドポイント診断と同程度、またはそれ以上の情報量がありますから、大は小を兼ねる的な活用が可能です。
ただし、以下のデメリットがあります。
- お金がかかる(グッドポイント診断は無料、ストレングスファインダーは8,000円程度)
- 外国のツールなので、レポートが少し読みにくい(日本語に少しだけ違和感がある)
- 仕事への姿勢を問われるテストがあるため、新卒の方には不向き(仕事したことがないと答えにくい質問がある)
単に自己分析を行うだけなら、「グッドポイント診断」でよいと思います。
「グッドポイント診断」でも、しっくりこないなぁという方は、お金を払ってやってみればいいと思います。
【体験談】両方やってみた結果はどうだったのか
両方やってみた結果を見ていただきましょう。
ストレングスファインダー | グッドポイント診断 | |
1 | 分析思考 | |
2 | 内省 | |
3 | 慎重さ | 慎重性 |
4 | 未来志向 | 悠然 |
5 | 個別化 | |
6 | 規律性 | |
7 | 共感性 | 感受性 |
8 | 達成欲 | |
9 | 自我 | |
10 | 戦略性 | |
11 | 親密性 | 親密性 |
12 | 最上志向 | |
13 | 学習欲 | |
14 | 着想 | |
15 | 回復志向 | |
16 | 目標志向 | |
17 | 競争性 | |
18 | 包含 | |
19 | 収集心 | |
20 | 自己確信 | |
21 | 責任感 | |
22 | 公平性 | |
23 | アレンジ | 柔軟性 |
24 | 指令性 | |
25 | 調和性 | |
26 | 成長促進 | |
27 | 活発性 | |
28 | 運命志向 | |
29 | コミュニケーション | |
30 | 信念 | |
31 | ポジティブ | |
32 | 原点思考 | |
33 | 社交性 | |
34 | 適応性 |
かなり無理やり対応させてみました。
そもそも尺度が違うので、単純な比較はできないんだと思います。
グッドポイント診断の5個中3個が、ストレングスファインダーの10位以内。
残りの2個も、そのうち1個が11位と、まずまずの関連性なのかなと思っています。
少し「違う」けど、、、どっちが正しいの??
じゃあ、どっちがより正確な診断ができているのか。
そもそも、結果を見て、それを見ながら、当てはまるところに注目してから、
- チームビルディングしたり
- 自己分析したり
すればいいだけなので、これを追及しても仕方ないのかもしれません。
直感でポンポン答えていくわけですから、システムが正しくても、その時の気分で、多少の誤差も出ることでしょう。
とはいえ、せっかく両方やってみたので、検討はしてみましょう。
ストレングスファインダーとグッドポイント診断で異なる結果となった、「アレンジ」と「柔軟性」を見てみましょう。
ストレングスファインダーの順位の高くない「アレンジ」ですが、資質の内容は一部は合致し、一部は合致しないといったところです。
グッドポイント診断の「柔軟性」は、性格と一致するものの、「自立」が入っていないことがあまり納得できなかったりもします。
どちらも、一部は腹落ちしますが、一部は少し違和感。といったところでしょう。
だいたいあっているけど、完璧ではないので、そこは自分の頭で考えることが大事だと考えています。
まとめ
リクルートさんのグッドポイント診断は、就職/転職活動をする人が、自己分析のきっかけのためにやるものです。
ストレングスファインダーは、就職/転職も含めた仕事、そして仕事を含めた生活全体に向き合うときに、どうやって自分の強みを生かしていくか。他者とうまく連携して、チーム作りをやっていくかということに使うものです。
就職/転職活動を行っている人は、素直にグッドポイント診断をやってみればいいと思います。
そのうえで、自己分析をうまく言語化できないなら、更に、ストレングスファインダーもやってみて、資質を別な角度でより深く検証してみてはいかがでしょうか。
(参考記事)
コメント