夫が気の利く人間になったらどんなに幸せでしょうか。
子どもたちが素直でいい子になってくれたらどんなに楽でしょうか。
いわゆるアメとムチを使えばいいのでしょうか。
でも、アメとムチには大きなデメリットが存在します。
結論として、他者はコントロールできません。
よく言うように、「他人と過去は変えられない」のです。
とはいえ、相手が「貢献感」を感じることで、気持ちよく自分や家族のために動いてくれることはあるものです。
この記事では、アメとムチの効果とデメリットに触れた後に、私のおすすめの「貢献感」の育て方について紹介したいと思います。
アメとムチのデメリットに気付き、「はっ!」としてもらえたら、この記事の目的は達成です。
行動は少しずつ変わっていけばいいんだと思います。
(ムチ)恐怖と罪悪感で操作する
最初はアメとムチの「ムチ」について考えていきましょう。
これは多くの人が嫌う方法なのではないでしょうか。
もちろん、実際に「ムチ」を打つように、誰かに暴力や暴言を加えてはいけませんよ。
これは、絶対にダメです。当たり前ですが。
「ムチ」の具体例
- 怒鳴る:大声で叱りつける
- 怒る:怒りをぶつける
- 叱る:間違えを厳しく追及して修正を図る
- おどす:本人の身によくないことを起こすことを示唆する
- 暴力:肉体的な苦痛を与える
- 不機嫌な態度:口を聞かない、無視する、などなど
などがあると思います。
いずれも、相手に対して苦痛を与える行為です。
「ムチ」の効果
即効性とインパクト、難易度の低さがあげられるでしょう。
苦痛を与えられることは、大きなインパクトがあるので、相手はこれを回避すべく、あなたの言うことを聞くでしょう。
苦痛を感じるのは嫌なので、相手は秒で自分の行動を改めることでしょう。
相手に苦痛を与える行為には特別な「スキル」も必要ありません。とにかく大きな声を出せばOKです。コミュニケーションスキルが0でも実行可能です。
特に子どもは、小さくて弱いので、あなたが力で押さえつけて屈服させるのはいとも簡単です。
デメリット
- 委縮する⇒自由な発想の芽を摘み、無難な成果しか得られない
- 身を守ることに特化する⇒失敗しないだけで大した成果も得られない
- 罪悪感や恐怖から逃れたい一心で慌てて行動を選択する⇒ミスが増える
いかがしょう。
大企業の社員や公務員が世間からのバッシングを恐れて、自由で柔軟な発想を捨て、無難なことしかしなくなる傾向にあるのがいい例だと思います。
仕事をしていると結構ありがちなのかもしれませんが、自分の家族に身に降りかかると結構イヤじゃないですか。
「ムチ」の使いどころ
例え、愛をもって叱ったとしても、得られる結果がこれではがっかりです。
私は緊急時(危険が差し迫った時、犯罪につながる時)にのみ使いどころがあると思っています。
恐怖や罪悪感で相手をコントロールすることは大きなリスクが伴います。
家族以外でも、使わないに越したことはないと思っています。
いや、時々やっちゃうんですけどね…
そのたびに、罪悪感に悩まされます…
(アメ)ごほうび大作戦
次に、アメとムチの「アメ」について考えてみましょう。
褒美を出すことが悪いと言っている人は少なからずいるので、これも理解しやすいと思います。
ただ、「褒める」こともデメリットがあったりするので注意が必要です。
「アメ」の具体例
- お菓子を与える
- おもちゃを与える
- お金を与える
- 褒める
といったところでしょうか。
いずれも、相手の好ましい行動を条件に、快楽を与える行為です。
「アメ」の効果
「ムチ」のように相手に嫌われることはないので、短期的には互いに気持ちよくいられることが最大のメリットではないでしょうか。
お手伝いをしたら、お小遣いがもらえる場合など、子どもはごほうび欲しさに掃除をしてくれるでしょう。
デメリット
- エスカレートする:要求されるごほうびがどんどん高価になっていく
- ごほうびの目的化:ごほうびがないと行動しない。ごほうび以上のことはしない
- 争いの温床:ごほうびの奪い合い⇒ライバルに対する敵視
「ムチ」より少しわかりにくいですね。
ごほうびがエスカレートすることはよくあることだと思います。
最初はアメ玉一個だったのに、いつの間にか、任天堂スイッチを買う約束になっていたりします。
足元を見られ、要求は高価なものになっていきます。
ごほうびを与えなくなったら、どうでしょうか。
あっさりと、期待する行動をとらなくなってしまいますよね。
追い詰められたあなたは、「ムチ」に切り替えることになります。
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また、兄弟間での無用な競争意識が生まれてしまうリスクもあります。
兄弟を蹴落としでも、褒められたい、ごほうびが欲しいという感覚です。
「褒めて伸ばす」ことも、完璧な方法ではないことに注意しておきたいものです。
「アメ」の使いどころ
「アメ」の与えすぎで、財政破綻をきたし、選択肢が「ムチ」だけになっては元も子もありません。
親の都合に合わせてもらう時に使うことがあります。
よくあるのは、遊びを切り上げてもらうことを条件におやつに誘う場合などです(「よし、そろそろ帰っておやつにしよう!」ってヤツです)。
エスカレートしないように、いつも同じものを与えるようにしています。また、素直に従おうが抵抗しようが、家に帰ったら同じものを与えるようにしています。
(おすすめ)貢献感を持ってもらうこと
私のおすすめです。
「チームヒビオン家」または「ヒビオン4」の一員として存在することに、価値があることを実感してもらうことが大事だと思っています。
何かにおびえるでもなく、目的がモノになることなく、チームのために成果を上げようとしてくれます。
ただし、「アメ」や「ムチ」のように即効性はありません。
メンバーは主体的に動くので、今、自分が最適だと思う行動を相手がすぐに実行するとも限りません。端的には簡単に「思いどおり」にはならないということです。
しかしながら、長期的に居心地よく、気付かないところで家庭がよくなっていくのは素敵なことだと思いませんか。
上手な引き出し方
よろこぶこと。これに尽きると思います。
例えば子どもが家事を手伝ってくれた時に、タスクを片付けてくれて助かるからうれしいでしょう。また、そんなことができるようになったのか。と成長をうれしく感じるかもしれません。
これを、素直に表現するようにしています。
うれしすぎて、ハイタッチとかしています。
自分が家族の一員として役立っていることを実感でき、貢献するために様々な試行錯誤をしていくことでしょう。
注意したいのが、「喜んでいないときに機嫌悪く過ごすこと」です。これは立派な「ムチ」になります。
まとめ
貢献感をもってことに当たってもらうには時間もかかりますが、結果を見ればやってみる価値はあると思います。
今回の記事はアドラー心理学に影響を受けて書いています。
もっと深く学びたい方は、是非、以下の本を読んでほしいと思います。
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皆さんの家族が、チーム一丸で目的を達成できますように!
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