「なんでそんなことをするの!!!」
「いい加減に、やめなさい!」
子どもの意味不明な行動や発言・いたずらにイライラしてしまう経験はありませんか。
しつこかったり、周囲に迷惑だったりと、やめてほしいと思うこともありますよね。
完全に理解することは難しいかもしれませんが、
もしかしたら、こんなことを考えているのかも?
と思えたら、少し楽になれます。
せっかくなので、一緒に考えてみませんか。
「よく見かける行動」と「その理由」を考える
私たちがよく見かける子どものイライラ行動をいくつか書き出してみました。
それぞれ、どんな気持ちでやっているのか、子どもの心で考えてみましょう。
実際に目の当たりにしたときに、
ああ、こういうことを考えているのか!
こういう状態だから、そりゃそうだよね!
と思うことができれば、イライラしにくくなります。
能力的なこと
- ごはんをたくさんこぼす
- 着替えが遅い、靴を履くのが遅い
当たり前かもしれませんが、まだまだできないことが多いのです。
こればかりは、時間をかけて訓練を重ねることでできるようになることを待つしかありません。
指先を見ているとイライラしちゃいますが、真剣な顔やまなざしを見るようにすると、幾分イライラせずに見ていられますよ。
経験的なこと
- コップを振り回して牛乳をこぼしてしまう
- 散らかしたまま片付けようとしない。そのまま物を無くして怒る
普通ならしないよね。ということを子どもたちはやってしまいます。
子どもたちは、コップをふり回したら中身がこぼれる。とか、片付けないと散らかって物が無くなりやすい。とか、理解していません。
これも当たり前かもしれませんが、これから、何度も実体験を積んでいくことで、私たちの思う普通のことが、分かるようになってくるのだと思います。
何度も繰り返してしまうこともあるかもしれませんが、子どもたちが、失敗とその原因を理解するには、必要な行動なのかもしれません。
楽しいからしていること/好奇心でやっていること
- 障子を破いてみる、壁紙をはいでみる
- 泥水の中で遊ぶ
- 蛇口の水を飛ばして人の顔にかける
- 石や枝や葉っぱやダンゴムシを持って帰ろうとする
障子を破ったりする時、その感触だったり、音だったりが楽しいのかもしれませんね。
泥水の中で遊ぶことも同じです。
掃除をしたり、修繕をしたり、洗濯したりすることを考えると、頭が痛いのですが、本人はとても楽しいのでしょうね。
また、下の記事にも書きましたが、風呂場で蛇口の水を飛ばして遊んでいる時は、親から見れば意味不明な行動でしかないのですが、本人は、好奇心をもって、何らかの研究をしている可能性があります。
できることなら、子どもの自由な発想や好奇心の芽は摘まずにいたいものですね。
面白いと思ってしていること
- 壁や床を叩いて大きな音を立てる
- 食べ物を鼻に詰めておどける
- 親の顔を叩いて笑う
逆に迷惑なのに、子どもたちは親が喜んでいると思ってやっていることもあるようです。
サービス精神は旺盛なのに、空回りしているわが子。
繰り返されて疲れてしまう反面、かわいいものだとも思えます。
もちろん、危険なことはしてほしくないのですが…。
注意引き行動
- 弟のおもちゃを投げ捨てる
- 弟の髪の毛を引っ張って泣かせる
- わざと飲み物を床にこぼす
うちは二人兄弟なのですが、つい下の子にかかりきりになることもしばしばあります。
上の子からすると寂しくてかまってもらおうと、わざと困ったことをしたりします。
冷静に考えると、とても心配な行動なのですが、実際にされちゃうとすごくイライラしてしまう行動です。
イライラするのをぐっと堪えて、抱きしめてあげるといいでしょう。
寂しかったのかなと声をかけるようにしています。
「今だけしか見られない」理論も有効
子どもの行動は意味不明です。
でも、こんな風にも考えられますよね。
いわゆる、今だけしか見られない理論です。笑
- 成長していくにつれて、こんなバカなことはしなくなってしまうんだろうなぁ
- 保育園(幼稚園)や学校に行くようになって、接する時間が少なくなると、こんな行動を見る機会も減ってくるんだろうなぁ
月並みではありますが、こうやって気持ちを落ち着けることもあります。
まとめ
子どもたちの意味不明行動は、その子たちなりに何か意味があるのでしょう。
それを、子どもの心で考えてみると、結構楽になれたりします。
意味不明!
キィーーーーーーーーーーーーーー
とならずに、一度考えてみませんか?
皆さんの、子育てが穏やかになりますように!
(参考)この記事の位置づけ
この記事で書いたのは、以下の図の「⑥他者視点で見る」の部分です。
相手の気持ちや相手にとっての必要性を考えてみると、心が落ち着いてきます。
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