家事分担、夫に何をやってもらうか悩ましいですよね。
せっかく分担するなら、最大限効果的な分担にしたいですよね。
でも、夫にやらせられるようなことって、なかなか無いよねって嘆きもあったりします。
それでも、、、家事のできない夫だとしても、効果的に分担するのに守るべきルールがあります。
分担を間違えると、時間はかかるわ、ストレスは増えるわでいいことがありません。
なので、何を分担するか考えることは、とても重要なことです。
今回は、少しだけ経済学の話を織り交ぜながら、夫へ渡す家事の選び方をご紹介します。
この記事は、こんな方のお役に立てると思います。
- 夫の家事スキルが低くて、何を分担させたらいいか困っている人
- どうせ家事分担するなら、最大限効率的にしたい人
この記事の内容はざっくりこんな感じです。
- 家事スキルが低くても、夫の中での「得意」を探すことが重要な理由
- 夫に分担する家事の探し方の具体的な方法
本ページはプロモーションが含まれています。
夫の家事スキルが低くても、夫の中での「得意」を探す
結論:夫の「得意」な家事を渡していくのがベストです。
そう言われたらどうでしょう。
- いやいや、そんなの当たり前じゃん
- 「夫がまともにできる家事」なんて存在しないから困っているのだけれど。
そう思った方もいらっしゃるかもしれません。
でも、夫が「得意」かどうかは、私たちと比べるのではなく、夫の中での「得意」、「苦手」という目線で考えてください。
夫の中で何が「得意」で何が「苦手」なのか。
相手目線に立たないといけないので、結構難しいかもしれません。
それでも、、、底辺レベルのスキルの中からでも、「得意」を探した方がお得です。
後ほど、夫に任せるべき家事の見つけ方をご紹介します。
でも、その前に、夫の「得意」探しを、頑張っておく理由もお伝えさせてください。
最高効率のために夫の「得意」を一生懸命に探す(比較優位の話)
どうせ家事レベルが低いのだから、夫の「得意」を探すのなんて面倒なことをせずに、適当に何かをやらせればいいじゃん?って思いますよね。
でも、経済学の講義で習ったリカードモデルを見ていると、積極的に「得意」を探し出したくなりますよ!!
結論としては、
スキルが低くても、自分の中で「得意」なことをやった方が、効率がいい。
ってことを、えらい経済学者さんが提唱した理論があります。
家事にかかる時間やストレスに直結するので、面倒でも「得意」にこだわって欲しいと思っているのはこれが理由です。
少しややこしい話ですが、メチャメチャ単純化してお話してみます。
下の表は、私と夫が、家事を終わらせるのにかかる時間を整理したものです。
私 | 夫 | |
おいしい「料理」にかかる時間 | 60分でできる | 180分かかってしまう |
キレイな「掃除」にかかる時間 | 90分でできる | 120分かかってしまう |
私は、「料理」を60分、「掃除」を90分で終わらせることができます。
対して、夫は、「料理」には180分もかかってしまうし、「掃除」は120分かかります。
所要時間は短い方が優秀ですから、夫は私より家事スキルが低いということになります。
それでも、夫に比較的「得意」な掃除を任せた方が、お互い得だよねって考えたのが、イギリスの経済学者「デヴィッド・リカード」さんって方なんです。
仮に、家事を夫婦で平等に分担したとしましょう。
具体的には、「料理」も「掃除」も半分ずつやる。とした場合にかかる時間は以下のとおりです。
(半分ずつやるので、上の表の半分の時間が入りますね)
私 | 夫 | 合計時間 | |
「料理」にかかる時間 | 30分 | 90分 | 120分 |
「掃除」にかかる時間 | 45分 | 60分 | 105分 |
合計作業時間 | 75分 | 150分 | 225分 |
一番下に、私と夫が家事にかける時間を計算してみました。
私が「75分」、夫が「150分」ですね。
(私たちが、「得意」、「苦手」を考慮せずに、平等に分担すると、かかる時間です)
それでは、夫が比較的得意な「掃除」を任せてみると下のようになります。
(私は「料理」に全振り、夫は「掃除」に全振りです。)
私 | 夫 | 合計時間 | |
「料理」にかかる時間 | 60分 | 0分 | 60分 |
「掃除」にかかる時間 | 0分 | 120分 | 120分 |
合計作業時間 | 60分 | 120分 | 180分 |
あら、不思議。。。
家事にかける時間は、私が「60分」、夫が「120分」です。
「得意」、「苦手」を考慮しなかった場合と比較すると、私は、「75分」-「60分」=「15分」だけ、家事時間が減っています。
夫も同じように、「150分」-「120分」=「30分」だけ家事時間が減ることになります。
お互いが得することになるんです。
最後に、「得意」を分担した場合、平等に分担した場合、「苦手」を分担した場合で、かかる時間を見てましょう。
私 | 夫 | |
「得意」を分担 | 60分 | 120分 |
平等に分担 | 75分 | 150分 |
「苦手」を分担 | 90分 | 180分 |
間違えて「苦手」を分担してしまうと、お互いに圧倒的に損をしてしまいます。
分担ミスで、家事に対するストレスも大幅に増えるわけです。
私の方が得意なことでも、夫の中で「得意」なことを、積極的に任せましょう。
詳しく知りたい方は、「比較優位」、「リカードモデル」あたりでググってみてください(貿易の話が出てきます)。
それにしても、経済学が家事分担に役立つとは思わなかった…。
夫の「得意」を発見するコツ3選
ここで3つ、「夫」の「得意」を見つけるコツを紹介します。
- 独身時代の夫の暮らしぶりを思い出す
- 夫が圧倒的に「苦手なこと」とは、全く異なることから検討してみる
- あなたが苦手なことで、任せられるものがないか検討してみる
ひとつずつ見ていきましょう。
どうしても難しいと思う方は、「夫の得意な家事」を「夫のマシな家事」と読み替えていきましょう。
独身時代の夫の暮らしぶりから「得意」を探す
ご主人が独身時代にどんな暮らしぶりだったか思い出してみましょう。
- 常に外食していたけど、部屋はきれいにしていた(掃除は得意?マシな方?)
- 洗濯ものはシワシワだったけど、いつも自炊していた(料理は得意?マシな方?)
- トイレはメッチャ汚かった。でも、着ているモノはシワがなかった(洗濯は得意?マシな方?)
- 家もハチャメチャ、料理もしない。でも貯金はちゃんとしていた(家計管理は得意?マシな方?)
などなど、いかがでしょうか。
今は、家のことなど何もしなくなったダメなご主人だったとしても。。。
自分でするしかなかった時には、何か一つくらいはちゃんとしていたのではないでしょうか。
夫が圧倒的に「苦手そうなこと」とは、全く異なることから「得意」を探す
人間、残念なことに、相手のいいトコロはナカナカ見えないものです。
そこで、あえて、夫が圧倒的に苦手としている欠点に注目してから、それ以外を考える戦略をとってみましょう。
- 手際が悪いので料理は任せられない…でも、のんびりやっても大丈夫な掃除ならマシな方かも
- 不器用すぎてタオルも全部たたみなおしになる…でも、パソコンで家計簿ならつけてくれるかも
- 数字が苦手で、貯蓄や保険の管理は無理そう…でも料理はソコソコやってくれている
などなど。
ぱっと、いいトコロが見えないのであれば、あえて苦手なところに注目して、少し目線をずらしていきましょう。
あなたが苦手なことで、任せられるものがないか検討してみる
相手の欠点に注目してみたら、欠点しかない!!
というあなたには、最終手段です。
あなたが比較的苦手としていることを、夫に渡してしまう戦略をとりましょう。
これも、経済学的には理にかなっています(さっきの比較優位ですね)。
- 私は細かな掃除が苦手でできればしたくない…低レベルでいいので夫にやってもらおう
- 私は数字が苦手…家計簿と貯蓄・保険の管理は夫にやってもらおう
- 私はワイシャツのアイロンがけが苦手、シワが取れん…夫にやってもらおう
こんな感じですね。
あなたが、比較的苦手としていることを、渡してしまうことも「アリ」ですよ。
わが家の夫への家事分担例はこんな感じ
わが夫を観察して得意そうなことを考えてみます。
- 数字は得意→家計簿、投資、住宅ローン、保険の管理は夫に任せる
- 埃は見えてないけど、汚れは気になるみたい→お風呂の掃除、洗濯、靴洗いは夫に任せる
- 整理整とんが好き→食料・洗剤などのストック、衣類の保管は夫に任せる
- 在庫管理が得意→調味料などが減ってきた時に買い物リストへの登録は夫
こんなところでしょうか。
夫が比較的「得意」なこれらの中には、私の方が上手にできるものもあります。
それでも、夫に渡して、家事の分担を進めていきます。
まとめ
家事分担をするにあたって、夫のスキルの低さがネックになります。
正直、「なんも渡せねぇ・・・」ってなることも多いと思います。
最初が少し大変ですが、レベルが低くてもいいので、夫が「比較的得意」としていることを分担してください。
下の方針で、夫の「得意?」or「比較的マシな方?」を探してみてください。
- 独身時代の夫の暮らしぶりを思い出す
- 夫が圧倒的に「苦手なこと」とは、全く異なることから検討してみる
- あなたが苦手なことで、任せられるものがないか検討してみる
お互いの自由な時間が増え、ストレスが減っていきますように!
(参考記事)
【ミニメイドサービス】[PR]
コメント